７話　いつもと違う日

私はこの時、精神が不安定でぷっこちゃんを見るだけで泣いてしまう日々が続いていた。

この日もぷっこちゃんと遊んでいると不安で涙が止まらなくなってしまった。

その時、そんな私を見て旦那が大きな声で、

「おい、何泣いてんだよ！」と、言った・・・。

温厚な旦那が声を荒げるなんて・・・そんなことしない人だったのに。

私が泣いているといつもぷっこちゃんは

「だいじょぶ！だいじょぶよー！」

とティッシュで目を拭いてくれた。

いつもその様子を見ているはずなのに、この日、旦那は

「ぷっこに気を遣わせるなよ・・・。」

と、ため息交じりに・・・吐き捨てるように言い、旦那の部屋に行ってしまった。

普段ぷっこちゃんは大人しくほとんど手の掛からない子だが、不機嫌になると手がつけられなくなる。泣く、叫ぶ、おもちゃを投げる、気の済むまで暴れてしまう。ぷっこちゃんの癇癪に付き合えず、ぷっこちゃんと言い合いやケンカになることもあった。

旦那が家にいる日は私達のフォローをしてくれた。どの部屋にいても、トイレにいても、庭にいても、どこにいても、どうした！と、旦那は走ってきてぷっこちゃんを抱っこしてくれ私達はいつの間にか笑っていた。

だが、この日は違った。大音量で再生されるオンラインサロンのあの芸人さんの動画・・・。

耐えきれなくなった私は家を出てから疎遠になっていた姉に約１０年ぶりに連絡をとった。