２話　忍び寄る恐怖

年が変わり、２０２０年。

中国で正体不明のウイルスが発生したと情報が出ていた。

現在騒がれているコロナウイルスだ。

私達、家族がウイルスを意識し出したのは２月。

世間が騒がれているより少し遅めだったと思う。理由はぷっこちゃんが２歳になったばかりで、イヤイヤ期だったのと、旦那の手術があったためだ。(手術については番外編で)

最初は「漠然と怖いなー、でも自分がかかることは無いだろう。」と安心しきっていた・・・。

次の日、１週間、１ヶ月、時間が進むにつれてウイルスへの恐怖、緊張、焦燥、負の感情が私を包んでいった。

手術の立ち会いや、家族での外出、散歩、買い物、全ての外出をやめた。

何かわからないものに怯える恐怖。

でも買い物に行かないと食べていけない暮らしていけない。周りの人全てがウイルスに見えた。買い占めで思うように食料や日用品が買えない。

ぷっこちゃんを守らなくては・・・その一心だった。

毎日毎日、旦那と励まし合った。

そんな中あの宣言が発動することとなった。